2011年02月24日

ベーゴマの末裔

 自らをベーゴマの末裔と呼ぶぐらいなので、ベーゴマについてはそれなりのバックボーンを持っていると自覚しています。

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2011.02.12製作


  ★現時点での最高傑作。(エッジ部の加工は、後ほど)



 ベーゴマについての細々としたことは、ウェブ上で検索すれば情報を集めることは簡単ですが、ウェブからは伝わらないベーゴマの精神性というものがあります。多感な少年期にベーゴマと触れ合うなかで、他の地区の人達に比べて濃密な時間を過ごすことができたと思ってます。

 なぜかと言えば、私が暮らした白河周辺のベーゴマを取り巻く環境が独特でした。

 単に、まわして遊ぶというものではなく、小学校3年生ぐらいから、自分でヤスリをもって加工することが当たり前の世界でした。

 今の時代、小学校3年生がヤスリを持って一心不乱に鉄を削り加工することが当たり前になってました。これら一連の過程の中に、今の小学生の遊びとは比較なら無いほど豊かな精神性を育むことが出来る原因になっているんだと思います。


★ベーゴマ遊びの過程

 @ 回し方の練習の苦しさ

 A 勝負に面白さ

 B 敗北の悔しさ

 C 勝つため必要な方法の模索

 D 加工の難しさ

 E 加工の面白さ

 F 勝負と加工の融合

 E 人間関係(人生の機微)


 これだけ多様な内容を含む遊びは、他に例がないと思います。

 まさに、日本人の根底に流れる精神性が全て含まれている遊びと言っても過言ではないですね。


 で、内容豊富なベーゴマですが、この後、世の中に認知されることはないと思います。

 そいでもって、マイノリティーから消滅という道を辿る可能性のほうが大きいですね。

 そんな、ベーゴマに対して、ベーゴマから多くの思い出をもらった私が、ベーゴマと、一緒に遊んだ友人たちに感謝の気持ちを送る意味で、まとめてみたいと思います。


 以下、内容。

★ ベーゴマについて

★ ベーゴマの加工について

★ ルールについて

 あとは、モヤモヤ・・・

 とりあえず、この記事にリンクを貼っていきます。

 みんな、何やっているのかな・・・・

 目を閉じると、ベーゴマで一緒に遊んだ友達の顔が、40年の歳月を通り越してリアルに浮かんできます。


 ではでは。






posted by ヒロ at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | ベーゴマ

2011年02月15日

今日のベーゴマ(大下)

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 10年ぶりにベーゴマを、加工し始めて、3個目。

 今回の餌食は、「大下」。

 ガキの頃の記憶をたどるとき、忘れられないベーゴマがあります。それが「大下」と言う名前のベーゴマでした。

 特別、強いわけではありませんが、のらりくらりと、柳腰よろしく粘り強いのです。

 で、加工していて気がつきました。私が加工している「大下」は、ちょっと、高さのあるタイプだったのです。当時のベーゴマは、低いタイプでした。しかし、途中でやめることもできないし、高さがあったほうが、加工しやすいので、そのまま決行。

 まっ、今の段階は加工になれる段階なので、これはこれで、良い経験になりました。 

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 勝負に使ってしまったので、周囲が傷だらけになってしまいました。

 今の加工は、練習段階なので、下側の八面の加工に重点をおいて、ぶつかる面の加工は適当になってしまっています。この点は、ご容赦ください。


★下の面です。

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 やっと、面の大きさが揃ってきました。

 この調子で、低いタイプのベーゴマを加工できるようになると、いよいよ、本番に突入できる段階になります。

 良く見てもらえば分かると思いますが、頂点を合わせきれてません。

 なぜかと言うと、一旦ヤスリを止めて、頂点を確認したあと、もう一度ヤスリを当てるときに、同じ角度で当てる自信がないのです。

 同じ角度でヤスリを当てられなかったら終わりです。

 後戻りできません。

 全てが無駄になってしまいます。

 同時に、最初にあてる角度も同じです。これで、全てが決まります。

 ひさしぶりに、緊張感のある作業でした。

 これが仕事でなくて良かったと思いました。

 ではでは。
posted by ヒロ at 10:08| Comment(3) | TrackBack(0) | ベーゴマ

2011年02月13日

宿命の対決、ベーゴマVSベーブレード。

 ひょうんなことから、異種格闘技ならぬ、異種コマ対決が実現しそうです。

 なんのことはない、

「ベーゴマ VS ベーブレード」なのだ!。


 私の、ブログを見ていた、甥っ子が実は、ベーブレード大好き小学校4年生なのだ。

 つい、先日もベーブレードの大会ということで、親子で幕張メッセまで行ったそうである。

 小学校4年生と言えば、私にしてみれば、ベーゴマの回し方も板につき、勝負の面白さを知った頃である。

 なんでも、私が、ベーブレードなんかショウもない子供の遊びなので、ベーゴマの敵では無いという話をしたことを、どこからか聞き付け、ワナワナと手を振るわせながら怒り心頭の様子だとか。

 私が見る限り、普段、あまり感情を表面に出すことがなく、ひょうひょうとしている甥っ子が、対戦に異常な燃え方を見せているというのが、なんとも嬉しいのである。

 昨今の小学生が、感情をむき出しにしてがむしゃらに取り組む姿を見る機会がすくないだけに、私としても新鮮な出来事なのです。

 だが、しかし、But。

 勝負となれば、話は別。

 負けることを知るのも、人生において大切なことなのです。

 負けて、悔しい思いをしながら、その中から這い上がる過程で得られる経験は、何にも変えがたい貴重なものなのです。

 で、私が完全に勝つつもりでいるわけですが、実は、私、ベーブレードを見たことがありません。

 そんな中、甥っ子から「俺のベーブレードは、52gだ」という連絡をもらいました。

 なんでも、前の大会に出場したときのベーブレードは特別仕様らしく、逆に私の事を心配して連絡してきたようです。

 どうやら、小学生とは言え、重量が勝敗の行方を大きく左右するファクターになっていることは知っているようです。

 52gと言えば、たしかに、重い。

 ベーゴマでも、一番大きいタイプのものに相当する重さである。

 となると、勝敗の行方は、重心の位置と接触面の角度。

 大きいベーゴマを、重量を最重要視して、そのまま使うか、重心を下げるために加工するか、悩むところである。

 ただ、トコの形状によっては、低く加工しすぎると回らなくなってしまうので、まずはトコの形状を確認する必要がある。

 まっ、どちらにしても、楽しみが増えたことに間違いはありません。

 ではでは。
posted by ヒロ at 00:44| Comment(2) | TrackBack(0) | ベーゴマ

2011年02月08日

ベーゴマと言う名のトラウマ

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 なんか、最近、だれてきました。

 ハワイネタも自分ながら疲れてきました。旅行はとっくに終わったのに、ブログでは、最初の滞在地のワイコロア・ネタがまだ終わってません。かといって、このままにしておくと忘れてしまって、次回、行ったときに困ることになるし、ジレンマです。


 ところで、みなさんは、ベーゴマをご存知でしょうか?。

 たぶん、年代的には私の2,3歳下の年代の人達が最後だと思います。

 言わずと知れたテレビゲームを初めとする遊びの変化がベーゴマを駆逐してしまいました。

 「悪貨は良貨を駆逐する」んですね。

 当時、小学生の遊びといえば、メンコ(パッタ)、ベーゴマが主流。

 特に、小学校低学年(2年生まで)はメンコで、3年生以上は、ベーゴマという住み分けがされてました。小学生の会話の中に出てる「ガキは、パッタでもやってな」とか「糞して寝ろ」という言葉が示すように、ベーゴマは大人になるために最初の試練でもあったわけです。

 小学校も3年生になると、先輩たちの見よう見まねで、回し方の練習がはじまります。昔のことですから、親切に教えてくれる人なんかいません。みんなが門前の小僧でした。当然、習得までは時間がかかります。平均、1週間から2週間。勝負が成り立つまでには、一ヶ月近い練習が必要になります。

 にもかかわらず、当時の小学生で回せない子供はほとんどいませんでした。

 今風に言えば、ベーゴマを回せない子供というのは、車の免許が取れない高校生と同じような扱いです。簡単に言えば、相手にされません。相手にされないということは、当時の子供の世界では死を意味します。当然、みんな必死になります。その必死さが、かけがえの無い思い出になっているんですね。

 で、当時は、ベーゴマを賭けてやってました。勝負に負ければ、ベーゴマを獲られてしまうんです。今では、考えられない世界なんですが、その過酷さが、さらに技術と能力を高めてくれる原動力になってるんですね。

 ただ、当時は、「アブラムシ制度」という救済策がありました。

 ベーゴマにか限らず、かくれんぼでもなんでも初心者の内は、鬼にならなかったり、負けてもベーゴマを獲られなかったりと、弱い者を救済してお互いが楽しく遊ぶシステムがあったんですね。それを、小学生の子供たちが実践していたわけですよ。

 そいでもって、上達してくると次の段階に入るわけです。

 要するに、負けないようにするにはどうするかという、工夫が入ってくるんです。

 少しでも相手のベーゴマの下に入るように、ベーゴマの山の部分をヤスリで削って低くしたり、ぶつかる角の部分をケヅってみたりするわけです。

 で、私たちも例にもれず、マイヤスリを一本、常に持ち歩いて、暇を見つけるとベーゴマの加工に励むわけなんですね。当時は、駄菓子屋にはベーゴマと一緒に、ノコギリの目立てに使うものと同じタイプのヤスリがおいてありました。200円ぐらいだったとおもいます。
 今じゃ、信じられませんが、縁側の縁に小さな溝を掘り、そこにベーゴマを固定して、みんなで並んでベーゴマを加工しているわけですよ。しかも、小学校4,5年生の子供がですよ。

 このベーゴマの加工がミソなんですね。やっぱり、才能というのがあるんですよ。というか、当時の小学生は、努力の範囲を超えて、才能の領域が必要になるまで、突き詰めた加工をしていたんですね。

 私は、当時、ベーゴマの手仕上げで技術を学んだ人達が、現在、職人として活躍しているのではないかと本気で思ってます。

 そんなんで、ほぼ全員の小学生がベーゴマの加工をするので、中にはとてつもない才能というか技術をもった奴が出てくるわけなんですね。私の同級生にもいました。小学校5年生にして、ベーゴマの加工を極めたやつがいたんですよ。自然の成り行きで、そいつは、「ベーゴマ10個やるから、1個加工してくれ」とかいう依頼が次から次に来るわけなんですね。

 私は、そいつに負けるの嫌で、朝から晩まで、ベーゴマを加工していたんですが、とうとう、納得のいく加工は出来ずじまいでした。

 それが、トラウマになっているんですね。

 で、それを10年くらい前に思い出し、今なら、あいつに勝てるかもしれないと思い、40近いおやじがベーゴマを買って、加工しはじまったんですよ。

 だが、しかし、But。

 才能というものは、いかんともしがたいものなんですね。

 あっけなく挫折。

 40近いオヤジが、小学5年生の技術に勝てません。

 そこから、さらに10年近い歳月が流れ、職場でふとしたことがらベーゴマの話題が出て、盛り上がったことから、それならということで、再度加工にチャレンジしてみました。

 まっ、当然、同時の小学校5年生の領域には達してないんですが、諦めがつきました。

 ひょうひょうとした気持ちで、ベーゴマを楽しむことが出来るようになりました。

 下が、今回、私が加工したものです。

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 ちょっと、8面で仕上げました。

 しかし、私の同級生の仕上げは、これを完全に凌駕する美しさでした。

 ヤスリ一本で、正確にとられた8つの面は、真上から見ると、菊の花びらのように、それは美しく整然と仕上げられてました。その域には、まったく達してません。

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 角は、16面で削りました。昔は、32面で加工したような気がします。

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 ベーゴマを加工していて思い出したのは、当時、私が必死で加工しやっとの思いで仕上げたベーゴマの姿です。

 40年近い歳月を飛び越して、脳裏に明確に臨場感溢れる姿で浮かび上がってきました。

 記憶というのは恐ろしいものです。

 ヤスリを当てた感触。

 加工面の様子。

 ちょっと歪んだ、文字と角の間隔。

 全てを思い出しました。

 三つ子の魂100までとは、よく言ったものです。

 残された私の人生で、同じようなことがあるかどうか分からない感触でした。

 ではでは。
posted by ヒロ at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | ベーゴマ